こんにちは!ファインディのTeam+開発部の甲斐(@karukan013L23)です。この記事は 🎄ファインディエンジニア #1 Advent Calendar 2025 7日目の投稿です。
去年まで1度も登壇したことがなかったのですが、今年は次の3つのイベントに登壇しました。
- 2025/6/25: Mita.ts #6
- 2025/8/20: すごくすごい。フロントエンドミートアップ 〜複雑GUI・アーキテクチャ設計を語ろう 〜
- 2025/11/23: TSKaigi Hokuriku 2025
今回は、登壇経験のなかった私が登壇に挑戦したきっかけや、各イベントの登壇内容、そして登壇を通して得られた学びについて紹介します。
- 登壇のきっかけ
- Mita.ts
- すごくすごい。フロントエンドミートアップ 〜複雑GUI・アーキテクチャ設計を語ろう 〜
- TSKaigi Hokuriku 2025
- 登壇準備でやってよかったこと
- まとめ
登壇のきっかけ
きっかけは、TSKaigi 2025の懇親会でした。来年のTSKaigiはプロポーザル出して登壇してみたいねと懇親会の参加者の方と一緒に話していました。私はまだ登壇したことがなかったのでそのことを話すと、「じゃあ1回登壇してみようよ」と直近登壇できそうなLTイベントを探してくださり、私はそのLTイベントに登壇枠で申し込みました。これが最初の登壇への一歩でした。
Mita.ts
イベントリンク: https://mitats.connpass.com/event/353424/
登壇タイトル: 「tsgoを触ってみて得た学び」
登壇資料 speakerdeck.com
登壇内容
Announcing TypeScript Native PreviewsでTypeScriptのGo言語実装によるコンパイラのプレビュー版の公開が発表されました。これにより、tsgoコマンドを使用することでGo言語実装版でのtypecheckが実行可能になりました。 そこで、typecheck実行時にコード量の異なるプロジェクトでどのようなパフォーマンス差が出るのかを検証しました。
実際に計測してみると、コード量が多いプロジェクトでは 8.47倍、少ないプロジェクトでも 3.14倍 の高速化を確認できました。 特にコード量が多いプロジェクトほど、Go言語による並列処理の恩恵を受けやすく、高いパフォーマンス改善効果が見られました。
調査過程で現在のTypeScriptから変わる部分や今後の動きを学ぶことができ、「調べるだけでなく実際に手を動かすことの大切さ」を実感しました。
登壇してみて
初めての登壇ということもあり、多くの反省点がありました。 特に時間管理が課題で、心の中で読むのと実際に声に出して発表するのとでは、所要時間に大きな差があることを痛感しました。大まかなメモだけで話そうとしてしまったため、想定以上に時間がかかってしまいました。 また、内容についても「とりあえず触ってみた」という域を出ず、聞き手にとっての学びやメッセージ性が弱かった点も反省です。
登壇自体は反省点が多かったですが、登壇準備はTypeScriptについて理解を深める良い機会になりました。 LT会はワイワイした雰囲気で、多くの人との交流を楽しむことができました。初めて登壇する場として、とても良かったと思います。
すごくすごい。フロントエンドミートアップ 〜複雑GUI・アーキテクチャ設計を語ろう 〜
弊社が会場スポンサーを務めるイベントで、「登壇してみないか?」と社内で声をかけていただきました。
1度登壇したことで登壇に対する心理的ハードルが下がっていたこともあり、せっかくの機会なので挑戦することにしました。
イベントリンク: https://formx.connpass.com/event/364158/
登壇タイトル: 「AI疲れに効く、フロントエンドのワークフロー整備」
登壇資料 speakerdeck.com
登壇内容
生成AIによるコーディングが普及する一方で、AIが生成したコードのレビューや手直しによる「AI疲れ」という新たな課題も生まれています。そこで、AIと安全に協業しつつ開発速度を維持するための「守り」と「高速化」のワークフロー整備について紹介しました。
具体的には、「守り」としてTypeScriptやESLintによる静的解析、Nxによるモジュール境界の強制、Vitestを用いた自動テスト、フィーチャーフラグの導入などを行っています。 また、「守りの高速化」のアプローチとして、Nxの変更検知とキャッシュ機能を活用し、影響範囲のあるプロジェクトのみをCI対象に絞り込んでいます。さらに、GitHub ActionsのRunnerスペックを負荷に合わせて最適化することで、CIの実行時間を短縮しています。
これらの仕組みは元々開発効率と品質のために構築したものですが、結果としてAI時代においても強固な土台として機能しています。
登壇してみて
今回は弊社のフロントエンドテックリードに壁打ちをお願いし、方向性をしっかりと固めてから準備に入りました。「フロントエンドのワークフロー整備」という範囲が広いテーマでしたが、「AIに好き勝手させないための守りと高速化」という軸が決まっていたので、話す内容の取捨選択がしやすかったです。 当日は緊張しましたが、スピーカーノートをしっかり準備して練習していたおかげで、落ち着いて話すことができました。
TSKaigi Hokuriku 2025
弊社がGoldスポンサーとして協賛していたイベントです。 一般公募のプロポーザルは残念ながら不採択だったのですが、スポンサーLT枠として登壇の機会をいただきました。
イベントリンク: https://hokuriku.tskaigi.org/
登壇タイトル: 「Nxはいいぞ!monorepoプロジェクトにおける差分検知を活用した型チェック最適化」
登壇資料 speakerdeck.com
登壇内容
プロジェクトのコード量増加に伴い、CI実行の実行時間が増加する課題に対して、Nxの差分検知とキャッシュを活用したCI高速化の手法を紹介しました。
Nxは、モノレポやアプリケーションのビルド、テスト実行、コード生成などの機能を備えた統合的なツールです。ファインディの多くのフロントエンドでも採用されています。主な特徴として、タスク実行の並列化、変更検知、キャッシュ活用によるCI実行の効率化があります。
Nxは変更があったプロジェクトと、それに依存関係のあるプロジェクトのみを対象にコマンドを実行します。これにより、typecheckなどのタスクの不要な実行をスキップでき、依存関係が小さい変更ほどCIが早く終わるようになります。
Nxの恩恵を最大限受けるためにはプロジェクトの依存関係を適切に整理することが重要です。コード量の増加によるCI実行時間の増加や開発体験の低下に課題を感じたら、ぜひNxのことを思い出してください!
登壇してみて
元々プロポーザルを出していた内容だったため、ターゲット(モノレポ構成やCI時間に課題を感じている層)と伝えたいメッセージを明確にできており、登壇準備を進めやすかったです。 4分間のLT枠だったため、短い時間の中で「何を伝えればNxの良さが響くか」を意識して構成を考えました。結果、制限時間ギリギリではありましたが、伝えたいポイントはしっかり届けられたと感じています。
ちなみに、TSKaigi Hokuriku 2025については、同日参加したメンバーも記事を投稿していますので、イベントの雰囲気が気になる方はぜひ併せてご覧ください!
登壇準備でやってよかったこと
これら3回の登壇を通して、特にやってよかったなと思った取り組みを紹介します。
1. 登壇内容の壁打ち
登壇内容の方向性、軸を決めるためにテックリードや他の登壇予定の方と壁打ちをすることです。
自分だけで登壇内容を考えると、何か足りないと感じたり範囲が広すぎて軸を定められないなど迷うことがあります。
必ずしもひとりで考えきる必要はありません。迷いがあったら壁打ちをお願いしてみることをおすすめします。
2. 話したいことをとにかく書き出す
「話したいこと」をとにかく書き出しました。
一度書き出すことで、自分自身の理解の曖昧な部分が浮き彫りになり、調査をして理解を深めるきっかけになりました。
調査の過程がそのまま学びの機会になるため、おすすめです。
3. 登壇時に話す内容を全てスピーカーノートに書き出す、発表練習を繰り返してブラッシュアップ
いわゆる「台本」を作ることです。
話す内容を全て文字に起こすことで、説明の言い回しや構成に違和感がないかを確認できます。
また、実際に声に出して読んでみると「この表現は伝わりにくい」「ここは順序を入れ替えたほうがいい」といった気づきが得られます。
発表練習を繰り返してスピーカーノートを直し、時間配分を調整することをひたすら繰り返すことで、本番で落ち着いて話すことができるようになります。
4. 登壇資料のレビュー依頼
資料ができたら、テックリードや社内のエンジニアにレビューをお願いしました。
作り手視点だけでは気づけない「説明の誤り」や「わかりにくい表現」を指摘していただき、勉強になりました。
また、会場が大きいので、文字が小さいと後ろの席から見えないから限界まで文字サイズを大きくした方が良いといった、登壇経験者ならではの実践的なアドバイスもいただき勉強になりました。
まとめ
登壇に挑戦することで、技術の理解を深めるよい学びの機会となりました。 聞き手にわかりやすく説明するためには、自分自身がその技術を深く、体系的に理解している必要があります。曖昧だった知識を補完し、学び直すプロセスそのものが、エンジニアとしての成長に繋がったと感じています。
これからも、登壇やブログ執筆といったアウトプットの機会を大切にし、自分自身の学びの場として活かしていきたいと思います。
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