Findy AI Meetup in Fukuoka #6 を開催しました — AIと共に変わるレビューの形

こんにちは。ファインディ株式会社でテックリードマネージャーをしている戸田です。

2026年6月17日に、Findy AI Meetup in Fukuoka #6を福岡で開催しました。当日参加くださったみなさま、ありがとうございました!

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今回のテーマは「AI×レビュー AIと共に変わるレビューの形」です。

AIで開発が速くなった一方で、レビューが新たなボトルネックになりつつあります。この記事では、当日のメイン登壇「生成AI時代のレビューを再設計する」を振り返りながら、ファインディが1500以上のPRに適用してきたレビューの仕組みを紹介します。

なお今回の登壇は、先日のAI Engineering Summit Tokyo 2026での登壇内容をベースに、レビューにフォーカスして再構成したものです。

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Findy AI Meetup in Fukuokaについて

Findy AI Meetupは、ファインディのエンジニアが主催する技術系オフラインイベントです。

生成AIやAIエージェントの活用を通じた開発生産性の向上をテーマに、社内での実践事例の紹介やエンジニア同士の交流を目的としています。

福岡での開催は今回で6回目となりました。回を重ねるごとに参加者同士の顔なじみも増え、福岡のエンジニアコミュニティとして根付いてきたことを実感しています。

今回はメイン登壇1本とLT2枠の構成で、定員35名は満席となりました。この記事では、そのうちメイン登壇の内容を振り返ります。

生成AI時代のレビューを再設計する

メイン登壇では、ファインディ社内でレビューに何が起きていたのか、そこからどうレビューを設計し直したのかをお話ししました。

AIで速くなったはずなのに、レビューが詰まり始めた

最初に共有したのは、2025年のファインディ社内の開発データです。前年と比べると、次のような変化が起きていました。

指標 変化 補足
稼働人数 1.5倍 メンバー数は増加
1人あたりのPR作成数 横ばい 個人あたりの生産量は伸びず
レビューからApproveまでの平均時間 +20分 前年比で延びた
レビュー1件あたりの平均コメント数 +30% 指摘量が増えた

数値はいずれも2025年通年の社内データを前年と比較したものです。人数が1.5倍になればチーム全体の開発量は増えるはずなのに、1人あたりのPR作成数は横ばいで、レビューにかかる時間とコメント量はむしろ増えていました。

AIで開発を速くしたはずが、品質の確認とレビューが新しいボトルネックになる。この逆転現象が、社内のあちこちで起き始めていたのです。

何が起きていたか — 4つの連鎖

詰まりの正体を分解すると、次の4段階の連鎖になっていました。

  1. AIでコード生成が高速化し、PRの提出ペースが上がる
  2. 書いたコードを十分に理解しないままPRを提出する
  3. 「本来は作成者が理解しておくべき部分」までレビュアーが肩代わりする
  4. レビュアーに負荷が集中し、人間レビューが詰まりの主因になる

つまり、AIで速くなった工数がそのままレビュアー側に流れ込んでいた、ということです。上流の確認が追いつかないまま、その負担を下流のレビューが引き受ける構造になっていました。

AIが出力したコードの責任は「人間」にある

ここで整理したのが、工程ごとの担当と責任の所在です。コードを書くのもPRを作るのもAIに任せられますが、品質と最終判断の責任は人間が引き受けます。

工程 担当 責任
コード変更
Pull request作成
セルフレビュー
AI コード変更に対する責任
レビュー 人間 作っているものに対する責任

ポイントは、セルフレビューまでを「コード生成」の工程に含めてしまうことです。「AIに書かせて終わり」ではなく「AIに書かせ、AIにセルフレビューさせるところまでが生成」と捉え直すと、人間のレビュアーは初めて見るコードの粗探しから解放され、責任の境界がはっきりします。

コードレビューで「AIに任せる範囲」と「人間が見る範囲」を分ける

責任の境界が決まると、レビューで見るべき観点も自然と整理できます。登壇では、レビューを次のように2つの領域へ切り分けました。

AIに任せる
(セルフレビュー)
人間が確認する
(レビュー)
コード規約・命名 ビジネスロジックが要件をクリアするか
型定義 アーキテクチャ・設計の妥当性
テストコード・テストケース 明確なセキュリティリスク

AIに機械的なチェックを任せることで、人間の視点はコードそのものから一段引き上がり、より抽象的な観点に集中できます。レビューが「規約に沿っているか」の確認作業から、「この設計でいいのか」を考える時間へと変わっていく感覚です。

実際にファインディで運用しているレビュー用のSkillなどの解説は、登壇資料や以前の記事でも紹介していますので、是非ご覧になってください。

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まとめ

生成AIの登場で、レビューには変わったことと変わらないことの両方があります。

変わったのは、AIに任せられる範囲が広がったことです。規約・命名・型・テストといった機械的なチェックはAIに委ね、人間のレビューはビジネスロジックや設計、要件への適合といった、より抽象的な観点へと移りました。

変わらないのは、最終的な品質と判断の責任を人間が引き受けるという点です。AIがどれだけコードを書いても、それを世に出す責任は人間に残ります。

AIに任せる範囲 人間が確認する範囲
コード規約・命名 ビジネスロジック
型定義 アーキテクチャ・設計
テストコード・テストケース セキュリティリスク
機械的なチェック全般 要件への適合

この境界を成り行きに任せず、意図的に設計すること。それが、生成AI時代のレビューだと考えています。

そして早くも次回開催が決定しました!2026年8月5日(水)に開催予定です。

皆さんの熱いご支援のお陰で、Findy AI Meetup in Fukuokaは次回で1周年となっております。そこで次回は「AI × これまでと、これから AI開発の"今まで"と"これから"を語り尽くそう」と題しまして、AIに関して熱く語る会にしたいと思っています。ぜひご参加ください。

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