【エンジニアの学び旅】基本情報技術者試験の学習で変わった仕事の進め方

こんにちは、Findy Conferenceを開発しているsontixyou(@sontixyou)です。

普段はWebアプリケーションのフロントエンドとバックエンドの開発を担当しています。

この記事は、ファインディエンジニア Advent Calendar 2025の1日目の記事です。

今回はエンジニアの学び旅 Part1として、基本情報技術者試験の学習を通して、仕事の進め方がどのように変わったのかを紹介します。

基礎力をつけるきっかけ

新規プロダクトを0 → 1でフロントエンドとバックエンドをほぼ私1人で作ることになりました。

しかし、私は基本情報技術者試験相当の知識を知らないため、テックリードとシステム設計の話をしていても、話を理解できず、先に進まないことがありました。

開発が進む中で、プロジェクトマネジメントに支障が出て、リリース日が後ろにずれこんでいました。

振り返り会において、弊社のテックリードから自分のエンジニアスキルの基礎力が足りていないとフィードバックをもらいました。

基礎力の中でも特に次の点が不足していました。

  • プロジェクトマネジメント
  • Webサービスを開発するための基礎知識

今まで開発業務に全力投球していたツケが回ってきました。

指摘された点については、基本情報技術者試験相当の知識があれば、当たり前に知っていることです。

プロジェクトマネジメントにおける伸びしろ

私は仕様が不明確だったり、仕事を進める中で調整に時間がかかりそうなタスクを後回しで、すぐ着手できるものから手をつけていました。

また、調整に時間がかかると見込んでいたタスクを着手したときには、自分の見積もりより時間がかかるタスクでした。

さらに、プロジェクトマネジメントにおけるクリティカルパスという単語を知りませんでした。

Webサービスの基礎知識の伸びしろ

エンドポイントの設計やレスポンスのステータスの理解が足りていませんでした。

例えば、MDNのHTTP response status codesをもとに、正しいレスポンスのステータスをAPIから返せていませんでした。

これらの壁を超えるために、まずは基本情報技術者試験の内容を学ぶことにしました。

ただし、参考書を勉強するだけでも良かったのですが、基本情報技術者試験を合格することを目標の一部にしました。

なぜなら、基本情報技術者は一度合格すると永久に使える国家資格です。さらに、資格の更新が必要ないことも魅力であるためです。

基礎知識を学ぶ

基本情報技術者相当の知識を学ぶ

徹底攻略 基本情報技術者教科書 令和7年度を読むことにしました。

その頃、テックリードが毎週、基本情報技術者試験の内容を解説してくれる回がありました。

受け身だと全然身にならないので、途中回から教科書を全部読んだうえで参加しました。そのおかげで、自分で学習した内容を復習しながら、参加していました。

試験に合格するために、基本情報技術者専門の過去問道場サイトにある直近5年間分の過去問をひたすら繰り返し解くことにしました。

1ヶ月半くらい勉強して、無事に基本情報技術者試験に合格しました!

Webサービスの基礎知識を学ぶ

基本情報技術者試験だけでは、Webサービスの基礎知識を身につけることが難しいため、Webを支える技術とMDNで公開されているWebについてのドキュメントも並行して読み進めました。

Webの基礎知識を学ぶことを通して、REST APIの設計やレスポンスのステータスコードについて理解が深まりました。

自分の中で変わったこと

プロジェクトマネジメントで変わったこと

クリティカルパスを意識しながら、機能開発を進めるようになりました。

新しい機能開発の設計や実装を始める前に、まずは仕様が不明確な点を洗い出し、不明確な仕様を決めにいくことや関係者と話し合うことを優先するようになりました。

仕様が確定するまでに時間がかかる場合、その間にできる他のタスクを進めることで、全体のスケジュールを守ることができるようになりました。

基礎力をつけるための取り組み

基礎知識を身につけることを重視して、技術書を選ぶようにしています。 最近読んだ本は次の通りです。

www.shoeisha.co.jp

今までは、流行っている技術を追いかけたり、ほかのフレームワークや言語を試していました。 現在は、最新のトレンドなどは情報収集のみを行い、基礎力をつけることに注力しています。

また、学んだことを自分のものとするために、手をたくさん動かすようにしています。

プライベートや実務でのシステム設計や実装をやっていると、本を読んだだけでは出てこなかった疑問が出てきます。

それを解決するために、周辺知識を学ぶ必要が出てくるため、そこから更に深掘って学んでいくようにしています。

ただし、疑問を解決するため度に新しい知識を学んでいくことは終わりが見えないため、区切りをつけることも大事です。

おわりに

エンジニア4年目で基礎力の不足に気づき、基本情報技術者試験を通して、自分のスキルを伸ばせました。

もし自分と同じように、開発業務に全力投球してきて基礎知識に不安を感じているエンジニアがいたら、基本情報技術者試験の学習をおすすめします。

資格取得が目的ではなく、体系的に基礎を学び直すきっかけとして活用してほしいです。

基礎知識の学習に終わりはありませんが、1つずつ積み重ねていくことで、確実にエンジニアとしての基礎力が強くなっていくと信じています。


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